2024年卒の新卒採用は過去11年で最低の充足率(リクルートワークス研究所)

リクルートワークス研究所が先日発表された調査結果をシェアします。
新卒採用を行う上で把握しておきたい情報です。

■新卒採用の充足率は企業規模によって顕著な差
 2024年卒はリクルートワークス研究所が調査をし、比較可能な2014年卒以降最も低い充足率となったようです。
従業員別の充足率を見ると、300名以下は60%に対して、1000名以上は90%を越えている事が分かります。
「安定志向」という言葉で括るのは、安直過ぎますが、大手と中小で戦いの内容が全く違う事は間違いありません。

※出典:リクルートワークス研究所 ワークス採用見通し調査(新卒:2025年卒)

■大手企業の早期インターンシップからの囲い込み
 5000名以上の大手企業では、タイプ3の汎用的能力・専門活用型インターンシップを実施しており、学生も「事前選考あり」のインターンシップが人気になってきています。
インターンシップのルールが変わり、5日間以上のインターンシップ参加後は内定に繋がる特別選考への参加を期待している様子も伺えます。

戦略(ロジック)と信念(ポリシー)を持った採用活動を
 来年に向けた採用意欲も各社高止まりしており、「売り手市場」という言葉は来年も何度も聞くことになりそうです。
採用支援を行う各社の様子を見ていても、
・WEBメディア各社は上位表示やスカウト・DMなどのオプションを活用しないと前年以上に応募数が伸びにくく
・スカウト型サービスのオファー承認率は企業側の採用意欲の高まりに応じて下がり
・エージェントサービスにおいても学生の獲得に苦労する
このような構図がいたる所で起こっているのではないかと思います。

そんな中、各社で2026卒の採用予算や採用チャネルの選定が進んでいます。
「売り手市場だから…」という事に流され過ぎず、自社ならではの採用戦略(ロジック)と信念(ポリシー)をもって採用に向き合っていく事が重要だと感じる調査結果でした。

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