皆さま、はじめまして。
まこさんの熱い語りからバトンを受け、さらなる“ゆる”を目指して今回担当させていただきます。

まずはタイトル回収がてら、簡単に自己紹介です。
名を、あかねのねと申します。
そんな私は
#道産子
#千葉市の不動産ディベロッパー勤務
#2019年中途入社で現在3社目
#人事経験は丸4年のペーペー
#だけどひとり人事
#横浜在住(通勤片道1.5時間)
#フル出社(週5日)

ということで、千葉に縁もゆかりも無い私ですが、会社が好きで仕事が楽しくて、気付けば今日も電車に揺られているのです。

私はこの場をお借りして、いち採用担当として、現場のリアルを包み隠さずお話したいと思っております。
タメになる話はないですが、いち事例としての面白みに自信はあります。笑
それでは張り切ってまいりましょう!

率直に…今とても怖いです。

結論から申しますと、
当社(私)は新卒採用の早期化の波を丸無視して例年通り秋口から集客をスタートさせたところ、イベントのエントリー数が伸び悩み、目標にも遠く及ばない状況です。
まだ面接も始められていません!

ちなみに25卒の数字目標として課せられたのは、
入社承諾:10名(例年の2倍)
集客目標:300名(進捗率12%)

(;´Д`)

早期化の波は感じつつ、
「とはいってもねぇ」
と謎の自信をもってブレない姿勢を貫きました。

それが今では、毎日毎分メールやフォームをチェックしてエントリー数が増える瞬間を見逃したくない一心。
結局小さなハートですよ。
スリル満点な日々を送る私ですが、こうなった要因はなんとなく自覚しています。それでは一体なにが起こっているのか?とある企業の一例として、冷静に解説いたします。

その1 イベント大改革「会社を語らない作戦」

24卒までは、スタンダードな会社説明会を入り口として集客していました。

当社は、土木・建築・営業・デザイン・企画・飲食など職種が多く事業も多岐に渡るので、説明するとキリがなく、最も大切な理念や存在意義を中心に説明します。
しかし、その課題として、選考が進んでも「入社後のキャリアイメージが沸かない」という意見を多くいただいていました。

そこで、「エントリー前からキャリアイメージをもてるくらいオープンなイベントにリニューアルしよう」
と踏み切ったのです。

リニューアルした内容はこう。

ステップ1:社風を織り交ぜた自己分析型のワークショップ
→学生側が主役。ファシリテーターの社員との交流とともに、社風との相性を感じてもらう。

ステップ2:社長と社員10名以上が登場する会社説明会(1社で行う合説のイメージ)
→ステップ1で興味をもってくれた学生さんに、現場の社員から業務内容を語らせ、「自分の興味×やりがい×社風」で実現したいキャリアの解像度をあげる。

一方的に、人事が延々と説明をするというのが苦手で、インタラクティブなイベントを追求した結果、上記となりました。

最初に会社説明をしないことが、吉なのか凶なのか。
謎は深まるばかり。
(一方的に話を聞くのは飽きる、というのは社会人視点なのでしょうか…)

ひとつ言えるのは、
「自己分析型ワークショップ」
が、本選考時期の学生さんにしてみれば魅力ではなかったのかもしれない。
時期の問題はありそう…。

その2 自社広告一本勝負

年々採用に関する媒体やツールは増えますが、弊社はあえて逆をゆく。

「自社のSNS広告で集客しよう!!」
と。

これも自信あったんですよねえ(根拠なき自信)。
SNSでの集客も一般的になってきたし、地域密着の当社ならターゲットが明確だったし。(そしてなにより低コスト)

当社には優秀な広告部隊がいるので、広告の制作や運用も協力してもらっています。

しかし、
どうにもこうにも。
箸にも棒にも。

というわけで、ひたすらPDCAをまわすまわす。
広告のクリエイティブを変更したり、ターゲットのエリアを変えたり興味関心を変えたり、ABテストを繰り返したり・・・
いろいろやってます。がんばってます( ;∀;)

やっぱり媒体が主流なのか、やっぱりSNSはプライベート使いで、就活とは切り分けるのが若者流なのか。

集客の肝心なPRでコケていて、PRの重要性や媒体の強さをヒシヒシ感じております。(世の中結局お金でしょうかぁぁぁ)
でもそんな世の中には抗いたい私の意地。

冷静に振り返って思うこと

目標設定、イベント内容、集客方法、スケジュール…
とにかく変数が多すぎました。

「変数は常に1つ」という会社での学びを無視して、高き目標に到達するためならと、あれもこれもと必死になっていた自分がいました。

何が原因なのか、何を改善すればよいのか、
やればやるほどドツボにはまった事例ですね。

反省はたくさんあります。
もっとこうしたかった、は言えばキリがありません。

でもその分、26卒では成功する道も見えてきました。
未来には根拠をもって、自信ありです。

いや、ちょっと待てよ?

採用担当としての目的・目標はなにか。

集客ではなく、社風にマッチした学生さんとの出会いをご入社につなげることではないだろうか??

私はなにに焦りを感じているんだろうか。
そう、
集客のKPIに囚われて、肝心な目的を見失いそうになるのは、
採用担当あるあるですよね…(^-^)(勝手に共感させる)

ということで、進捗はどうなのかというと。

2つのイベントを経て本選考へ進んだ割合は8割以上!(20名程度)
そのうち、エントリー後も関係を良好に進められているのは現時点で10名ほどおります。

あれ、悪くない気がする。

焦って落ち込んでたんですけど、この記事を書いていたら、テンションあがってきました。
HRnoteありがとう!!!

もちろん集客はしつつですが、今エントリーを希望してくれている一人一人としっかり向き合う時間を大切にしていきたいです。

おわりに

今回は実況中継のごとく、いま当社で起こっていることや私の心情を赤裸々に綴らせていただきました。

「こんな採用のやり方もあるんだな」とか「採用担当の頭の中ってこんな感じなのかな」とか、なにかひとつでも、この記事で面白みを感じていただけていれば幸いです。

ほんとうは、
・自社応募が3割以上の理由
・エントリー後の進捗が良い理由、つかんだら離さないグリップの技
・新卒採用に30名以上の現場社員を巻き込める理由
なんかも書きたかったですが、
それはまた今度。

次回はさらなるリアルをお伝えできればと思います。

ここまでゆる読みにお付き合いいただきありがとうございました。
電車にゆらゆら、ゆるゆると、今日もゆく。

■コラム執筆者:てんま あかね