2024 年卒採用 内定動向調査/2025 年卒採用計画(ディスコ)
ディスコさんから新卒採用市場の最新の調査が発表されました。
採用市場の競争激化がしている事を示唆する様々な数値がレポートされています。
Ⅰ.2024 年 3月卒業予定者の採用
・選考終了状況
採用選考を「終了した」45.6%。3 年連続で低下。未終了企業の 7 割は予定外に継続
・内定者充足率と今後の方針
内定者充足率の平均は 67.9%で、前年同期調査(71.3%)を下回った
・内定者に対する満足度
「質・量ともに満足」が減少し満足度は低下。特に量への不満が目立つ
・内定辞退の増減
前年度よりも内定辞退者が「増えた」36.5%、「減った」19.7%Ⅱ.2025 年 3月卒業予定者の採用
・採用予定数と予算
採用数「増える見込み」が 21.7%で、「減る」(4.1%)を上回る。採用予算の増加も顕著
・採用活動の開始予定時期
年内の面接開始を予定する企業が全体の 2 割強。内定出し開始のピークは 3 月の見込みⅢ.インターンシップ等のプログラム
出典:2024 年卒採用 内定動向調査/2025 年卒採用計画 (株式会社ディスコ)
・夏季プログラムの満足度
夏季実施企業の満足度は年々低下。応募者(参加者)の減少が顕著
個人的に、最も気になったのは、2025卒のエントリーシートの受付の開始時期と面接開始時期です。
年内のES受付は20.2%から36%へ、また面接開始も9.5%から22.6%へと、どちらも顕著に増加しています。
「学生の関心がインターンシップから就職活動へと移行しており、早期選考や内定直結などのキーワードでアピールすべき」
という声を多くの採用ベンダーから聞きますが、実際に多くの企業が選考を前倒しにしているようです。
このような傾向は数年前から続いて長く続いていますが、2024年卒の採用活動がまだ終わっていない企業も多いことを考えると、
「本当にこれだけ多くの企業が前倒しで採用活動を行うべきなのか」という疑問が湧いてきます。
採用市場の動向を踏まえた採用戦略の検討は重要ですが、それと同時に、自社の採用ポリシーをしっかりと考えることの重要性も改めて感じています。
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