三菱自、新卒社員の夏季賞与を倍増 15万円は自己啓発に(日本経済新聞)
三菱自動車さんが新卒社員の夏季賞与を約2倍の最大30万円に引き上げると発表したとのことです。
これまでの賞与が15万円程度だったのに対し、自己啓発を促すために新たに約15万円の「自己研鑽支援金」を支給し、
新卒社員のスキル開発の支援、さらに待遇の向上を通じて採用競争力を高めることを目的とされているようです。
この報道で個人的に気になるのは、自己研鑽支援金の用途です。
資格取得支援や学費の助成等ではなく、賞与として支給しても目的を果たせるのかが気にかかります。
記事にもある通り、入社前は資格取得支援に対して興味がある学生は多いと思いますが、
入社後に活用している割合は興味がある方に比べ少ないと感じています。
パーソル総研のリリースでも、社外で自己研鑽をしない社会人の割合が高いとレポートされています。
しかし、企業の文化や環境が自己啓発やスキルアップを社内で評価し、それを後押しする環境が整っていれば、
社員は自己研鑽支援金を意図通りに使用しやすくなるでしょうから、三菱自動車さんはその環境が既に整っているのかもしれません。
もちろん、自己研鑽は読書や学校に行く事だけではなく、余暇の過ごし方を変えて旅行に行く事も選択肢になります。
年に一度旅行に行くための休暇取得が義務づけられ、福利厚生として支援金も用意しているという例もしばしば聞きます。
どのようなスタンスで待遇の向上を行うのかは会社の文化・風土が反映されそうです。
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